ナンパ初心者ブレイクスルー後の心境推移のケースレポート
今日は初めて半強制的に声かけのメンタルブロックを外した日になった。
結果、29声かけ、3LG。
小さな、しかし確かな一歩を踏み出した私の心境は...無だった。
これからどうなるのか分からないが、今の私の心境を記録しておくことは価値があると思い筆を執った。
※ストーリーを簡潔にする目的で若干修正を加えた部分がある。
(初LGは厳密には前日だったなど。)
(略歴)
AWARD 26歳 男性 研修医
4年前、友人経由の書籍でナンパの世界を知り興味を持つ。
3年前、チバさんのブログでストナン開始。繁華街で1か月軽く道聞きをして挫折。情報収集は継続。
今年(2022年)4月、社会人2年目でやや仕事が少ない時期なのでストナン再開。
6.7月、離島勤務で活動休止。8月から活動再開。
(現在の活動頻度、場所)
鹿児島地方都市の病院勤務
毎週土日に鹿児島市内の繁華街へプチ遠征するスタイル
平均稼働時間 8時間/日(休憩含む)
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①
今日は午前9時から活動開始した。前日は道聞きのメンタルブロックは外せた。
まずは正面からくる男性or高齢者から。
「おはようございます。OOOはどっち方面ですか?」
よし、ちゃんと言える。緊張もそこまでしない。
つぎは難易度上げて若い女性に。
「・・・」
地蔵。
男性or高齢者にレベルを戻したり、店員さんと会話したりいろいろ工夫したが、若い女性へのブロックは外れないまま午前の活動は終了した。
②
午後1時30分から活動を再開。午後からちょっとした秘策があった。
一般の友人に合流を依頼して、声かけ対象の指名をお願いしたのだ。
これが絶大な効果を発揮した。
指名1組目
友人「じゃあ、あの二人組」
AWARD「おけ(無心)」
AWARD「あの!」
なんなく初声かけが成立した。運命トークを使った。
オープンしたが、2人は中学生だったため放流。
初声かけを終えての心境
「なんだ、こんなものか」
そう思った。断られたがささやかな達成感もあった。
ここは自分が予想していた心境と同じだった。
よく先人たちから声掛けは慣れてしまえば大したことないと言われてきたからだ。
また、ソロストなら
「声をかけたら最後私は死ぬのだ。」
冗談抜きでそのレベルのプレッシャーがかかる。
今日の午前中までのその感覚を今の私はまだ覚えている。
無心で声掛けと他人からの強制力を利用できる指名は初心者の補助輪として非常に機能することを実感した。
1組目を終えて
「この感覚を今日中に染み込ませないと後がない!」
「どうせ指名されるのだ。自分から行ってしまえ!」
そんな自分の心の声が聞こえた。
次の展開は早かった。
友人が指名で選び地蔵している中、自分から声掛けに突っ込んでいく。
自分が自分じゃないようだった。
ナンパ―ズ・ハイと焦りが混ざっていたのかもしれない。
ビギナーズ・ラックというのは本当らしい。
午後1時30分から1時間で
9声掛け、9オープン、1連れ出し、3LGを達成した。
ナンパーズ・ハイとビギナーズ・ラックが重なっているのは自覚していた。
少しでもボーナス時間を伸ばそうと、なけなしのメンタルを削ったが1時間で息切れした形だった。
⓶を通しての心境
ナンパで女性が照れたように笑ってくれる、初LG、初連れ出し
全てが初めての経験だった。
嬉しかった。楽しかった。興奮した。
自分は今普通に生活していたらあり得ないようなことをしているのだと。
声かけをする勇気がなくて、それでもストナンを諦められなくて。
未練がましく街にでていたのは無駄ではなかったのだと。
そう思えた。
しかし、正直に話そう。
前述のポジティブな感情はブレイクスルー前に私が期待していたほどではなかった。
なぜか?
私の心には同時にネガティブな感情が巣食っていたのである。
「来週私は同じように声掛けできるのだろうか(できなかったらどうしよう)」
「次の瞬間にもナンパーズ・ハイが消えたらどうしよう」
「今調子がいいのは確率で上振れを引いているだけ」
「凄腕ならもっと上手くできたのではないか」
LG直後ですらそのような不安や不満が頭をのぞかせていた。
私は成功後のアドレナリンがそれらを吹き飛ばしてくれるものだ、もっと純粋に無条件にポジティブな感情に浸れるものだと無意識に思っていたようなのである。
③
15分の休憩をはさんで再開。
ここから逆境が始まる。
良い反応が全く取れなくなり
ガンシカ、ゴミくずを見るような視線、強い拒絶の言葉の連続
これまで生きてきた中で最上級のネガティブな感情をぶつけられた。
「ナンパはこうじゃないとね」なんて笑いながら冗談を言えたのは最初だけで
自分から声掛けする気力なんてすぐになくなった。
それでも指名だけは意地でも全力で声をかけた。
午後4時30分までの約1時間30分
10声掛け、9オープン、LGなしの結果だった。
③を通しての心境
当たり前だがポジティブな感情はなかった。
かといってネガティブな感情もなかったと思う。
ナンパは確率のゲームだって聞かされていたから。
ただ②と流れががらりと変わり、流石にやり方に疑問を持つようになった。
「疲労で声が小さくなってきているのでは?」
「相手の目を見るタイミングや時間が間違っているのではないか?」
その他にもこまごまとしたことが頭に浮かんだ。
しかし、初心者が質にこだわってもしょうがないと思いなおした。
声量だけ気を付けて、無心で指名に声かけして数を稼いだ。
疲労感は隠しきれていなかった気がする。
④
午後4時30分、活動の終わりが近づいてきた。
友人が言った。
「あと何人いく?」
鬼かと思った。最初の勢いはとうに消え失せている。
本音を言えばもう一人だって声なんかかけたくない。
長考の末、声を張り上げた。
AWARD「10人!LGできたら5人!」
午後5時30分までの1時間
10声掛け、9オープン、LGなしの結果だった。
(今日の戦績)
道聞き17
声掛け29
オープン27
連れだし1
3LG
⑤
最後の声掛けを終えて今日の活動が終了した。
私の心の中にあるのは無だった。
これはおかしいと私は思った。
今日の午前中まで声かけすらできない有様だったのである。
理性は午後の活動の戦果に大喝采を上げている。
私は感情の表現の仕方を忘れてしまったようであった。
帰りの車で音楽を聴いていた。
急に感情が高ぶってきた。
何に対してかは分からない。
大声で流れている歌の歌詞を叫んだ。
わけもわからず涙が流れた。
それが嬉し涙なのか、悔し涙なのか私にも分からなかった。
⑥
2時間車で移動し無事に自宅へ着いた。
落着くには十分な時間だ。現実に引き戻されるのにも。
私は恐怖心を抱いていた。
とりかえしのつかない、悪いことをしてしまったような肌のひりつく嫌な心地。
この気持ちがどこからくるのかは流石にわかった。
メンタルブロックが戻ってきたのだ。
今まで培われてきた既存の価値観が今日の行動を責めているのだろう。
不快だ。
ここまで書いてようやく収まってくれた。
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ナンパ活動におけるブレイクスルーはポジティブなことばかりだと誤解していた。
感情が壊れたかような症状を呈するケースもあることを報告する。
感情面はモチベーションに寄与してくれないようだが、私はナンパ活動を継続するつもりである。
今後どうなるのかは分からないが、できるだけ今後の展開もかけたら良いと考えている。
同じ立場のナンパ師の一助になれば良いと思う。