思考の掃溜
地蔵抜け出したいけど、声かけからできていない。
髪切って、減量中で、清潔感のある格好をして。トークスクリプト暗記して。身銭もそう言ったものや交通費に切って。惰性で娯楽にしてた中学時代からの二次元メディアも捨てて。
後は何ができるだろう。
そもそもナンパを知るきっかけは、藤沢和希さんの僕愛からだった。恋愛したことがなかった自分だが、ストリートには夢があるというのは本当のように思えたのだ。活動を挫折したり、再開したり、地蔵とももう4年の付き合いになる。
自分でもわからない。なんで諦められないのだろう。ガンシカされてる奴よりも、ガンシカすらされない自分が1番クソだって、それならやらない方がマシだってわかっているはずなのに。
魅了されてしまったのだろう、ナンパに。一度知ってしまえば戻れない。そして、知ってしまったからには突き抜けるしか楽になる方法はない。多分、自分の無意識が知っている。30になっても、40になっても、もし結婚したとしても残り続ける。ジジイになっても、ゾンビのように街を徘徊することになるのだろうか。ゾッとしない話だ。
金も性愛も肉体も上を見上げればキリがないが、自分にぶっちぎりで足りないのは性愛。